[東方美人茶]
 19世紀にイギリスに伝わったとき、西洋人によって「東方美人(オリエンタル・ビューティー)」と名付けられたこのお茶はウーロン茶の一種です。茶葉を栽培している農家の人たちに、「番莊」(ハンゼン)と呼ばれたり、茶葉の芽が白いため「白毫烏龍茶」とも呼ばれています。その中でも特に高級なものは「椪風茶」(ポンフェンツァー)と呼ばれています。一芯二葉の若い芽を手摘みしたのち、稲の害虫、ウンカの分泌物を利用して発酵させたお茶で、台湾の北埔や峨眉といった地方でのみ生産されています。
 茶葉は線状、自然にねじれた形をしています。色は白や銀、黄色、赤、茶色と色々混ざりあっていますが、お湯に浸すと赤みを帯びた琥珀色に変わります。そして、マスカットに似た、紅茶のような果実蜜の香りが漂ってきます。口に含むと、蜂蜜が入っているような甘み、紅茶に近い深いコクが広がります。紅茶に近い芳香と味が、東洋紅茶と呼ばれている由縁です。85度くらいのお湯で入れましょう。
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